GABA(ギャバ)の多い食事で、愛犬にリラックスしてもらおう

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お散歩中、他のワンちゃんを見かけた瞬間、激しく豹変。可哀想なくらい猛烈なワンコラをしてしまう愛犬様のご相談。

ご家庭での人間側の動作を、ゆっくり動くようにしたり、話し方を静かにしてみたり、お散歩コースや時間を、なるべく他の犬と会わないように変えてみたり、色々とトライ中とのこと。食事も改善してみようということになり、弊社へお問い合わせをいただきました。

元気ごはんの素の主要素材「発芽直前玄米」に、精神の興奮を抑える働きをするGABA(ギャバ)が多く含まれるので、トライしてみたいとのことでした。トライから2ヶ月が過ぎた今週、お喜びのご連絡がございましたので、シェアしたいと思います。

GABA(ギャバ)とは

GABA (ギャバ)は、天然アミノ酸のひとつで、主に動物の脳や脊髄で「興奮を鎮めたり、リラックスをもたらす神経伝達物質」として働いています。

GABA (ギャバ)が不足すると、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑えることができなくなり、精神的な緊張感が続いてしまいます。

不安やパニックになりやすい子、認知症による行動の変化などは、GABA(ギャバ) の産生が弱いか、産生されない、あるいは老化に伴って、生産が低下したことが原因になる場合が多いようです。

また、そういう子は GABA (ギャバ)と共に、セロトニンという精神の安定に関わる神経伝達物質も少ないことがわかっています。

確認されているGABA(ギャバ)のお仕事

  1. 興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑え、脳波がα波になり、心拍数が落ち着き、リラックス状態をもたらす。
  2. ストレス状況下における免疫力の低下を抑えられる。
  3. ストレスによる脳細胞の破壊を防御。
  4. 寝つきがよくなり、深く質の良い睡眠を保つ。(GABA は、深い睡眠中に生成されます)
  5. 脳内の血流を活発にし、酵素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高める。
  6. 血管収縮を弛緩させ、血圧を降下させる作用。
  7. 腎臓の働きを活発にして血圧を下げ、肝臓の働きを促す。

GABA (ギャバ)を多く含む食べ物

GABA (ギャバ)を多く含む代表選手が「発芽玄米」です。「元気ごはんの素」には、「発芽直前玄米」が使われていて、ご家庭で炊いた時に発芽するようにできていますが、その発芽の瞬間、GABA (ギャバ)は、通常の玄米の3倍に高まります。

他に、トマトやかぼちゃ、大豆などもGABA (ギャバ)の含有量が多いようです。もちろん「元気ごはんの素」には、かぼちゃもトマトも大豆も入っています。

GABA (ギャバ)を増やすには

腸内細菌の中に、GABA (ギャバ)を産生する菌があることが確認されており、セロトニンの生成にも、特定の腸内フローラが関与することが明らかになっています。

実際に、不安や問題行動を起こしている、GABA (ギャバ)やセロトニンの濃度が少ないマウスに、乳酸菌を投与し、腸内環境を整えると、GABA (ギャバ)やセロトニンが増え、落ち着きを取り戻したという実験結果も出ています。

このように、腸内環境を良くすると、GABA (ギャバ)を産生する菌を増加させることにつながります。そのために重要なものは水溶性の食物繊維と発酵菌です。

野菜、芋類、キノコ類、海藻類、豆類、納豆、酢(リンゴ酢がオススメ)、みそ、ヨーグルトなどです。これらは、トッピングやおやつとして、毎日少量、足してあげたい食材です。

まとめ

愛犬の不安やパニックを、少しでも和らげたい。認知症による行動の変化を最小にしてあげたい。そんな時は、GABA (ギャバ)を多く含む食品を取り入れ、腸内環境を良くして、GABA (ギャバ)を増やす作戦も合理的です。

元気ごはんの素」には、あらかじめ、発芽直前玄米・野菜・海藻・豆類が含まれていますので、キノコ類と一緒に炊いて、トッピングに少しのリンゴ酢やお味噌を混ぜ、おやつさんにヨーグルトや納豆を提供してみてはいかがでしょう。

ご相談者の愛犬様は、2ヶ月くらいで改善が見られたとのことでしたが、弊社の経験では、平均しますと、だいたい3ヶ月くらいかかると思っております。愛犬の吠えや怯え、徘徊などにお困りの方は、是非、GABA (ギャバ)の力を試してみて下さい。

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