元気ごはんの素に、遺伝子組み換えなしの大豆を選んでいる理由

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先日、「元気ごはんの素」に入っている「大豆」を、遺伝子組み換えなし(NON-GMO)のタイプにしている理由を、お客様にご説明する機会がありましたので、こちらでシェアしたいと思います。

現在、特別に「オーガニック」と指定されていない限り、アメリカで栽培されているトウモロコシ、大豆、キャノーラなどの大部分は、遺伝子を組み換えられていて、日本は、それらを輸入し、食品に使っています。流通しているものの80%以上がそうだとも言われています。

それらは、なぜ、遺伝子を組み替えられるに至ったのか、どういう仕組みに組み替えらたのか、それを食べると、どうなるのか、主にどんな食品に入っているのか。について、説明していきます。

読んだ後は、おそらく、スーパーで買い物をする時にも、災害用の備蓄ドライフードを買っておこうという時にも、遺伝子組み換えなし(NON-GMO)の表記を、少し気にするようになるんじゃないかと思います。

触れたものすべてを枯らす除草剤が登場

除草剤を使うようになったのは、60年くらい前だと言われています。その頃の除草剤は、この草は枯らして、あの草は枯らさないという、選択性はあまり高くなく、本当は枯らしたくない植物にも害を与えたようで、そんなん、本末転倒やん。となり、次なる除草剤が開発されました。

次に開発された除草剤は、枯らしたい植物の選択性は高まったものの、噴霧した後、農薬の成分が分解されるまで数週間もかかり、その間に雨が降ると、地中深く除草剤が浸透するので、地下水を汚染するやん、となり、他に、いいものはないんかい!となりました。

そんなこんなをしている間に、草たちも、「ゴキちゃんVS殺虫剤」や「細菌VS抗生剤」の戦いと同じように、「草たちVS除草剤」の戦いに明け暮れ、除草剤に耐える、立派な草に進化していきました。

しかしついに、20年ほど前、ラウンドアップという「直接接触したすべての植物を枯らす」除草剤が開発されました。当然、作物も枯れてしまうので、「ラウンドアップに耐えるように、遺伝子を組み換えた作物の種」が、ラウンドアップとセットで販売されるようになりました。

しかし・・・ここでも草たちは、果敢にラウンドアップに挑みます。そして、ついに、ラウンドアップの有効成分「グリホサート」に勝ち、その成分に耐性を持った草が広がります。そのため、ラウンドアップは、さらなる成分を追加。・・・と、現在も、マッチポンプ状態は続いているのです。(草、ガンバレよッ!)

害虫抵抗性を持つように遺伝子を組み替えられた作物

一方、害虫対策として、遺伝子を組み変えられた作物もあります。それらの作物は、遺伝子操作で「全ての細胞で、農薬を生産する」ように設計されていて、虫が作物を噛むと、細胞内の毒が虫の内部に入って、虫を殺すようにできています。

もともと、有機農家が、 天敵微生物のバクテリアスプレーを使って、自然な害虫駆除をしていたのですが、 そのバクテリアから、作物に遺伝子的に注入する農薬が作られたとのこと。

この、遺伝子組み換え作物で生成される「農薬」の毒素は、天敵微生物のバクテリアスプレーの数千倍も濃縮されているので、毒性が半端なく高く、アレルゲンの性質も持ってしまいました。

有機農家が、シュッシュしていたスプレーは、作物の表面を洗えば落ちますが、すべての細胞に、その数千倍も濃縮された毒が、遺伝的に挿入されている遺伝子組み換え作物は、洗っても、洗っても、毒素、落ちませんね。

遺伝子組み換え食品は、健康リスクをもたらす

アメリカ環境医学アカデミーによって発表された論文「遺伝子組み換え食品は、巨大な健康リスクをもたらす」では、遺伝子組み換え食品の健康上の問題を明確にしています。

いくつかの動物実験では、遺伝子組み換え食品に関連した深刻な健康上のリスクが示されている。その中には、不妊、免疫の異常、加齢の早まり、インスリンの抑制、主要な臓器や消化器系の変化などが含まれる。

また、妊娠中の女性と赤ちゃんに大きなリスクが見出された。

また、遺伝子組み換え食品を食べたことによる影響は、かなり長く続く可能性があるようです。

遺伝子組み換え食品のヒトの摂取に関しての研究では、遺伝子組み換え食品の摂取において、何が最も危険な問題であるかを明らかにした。遺伝子を組み換えられた大豆に挿入された遺伝子は、ヒトの腸内に住むバクテリアの DNA に移動して機能し続けることがわかったのだ。

これはつまり、遺伝子組み換え食品の摂取をやめてからでも、長い間、潜在的に有害な遺伝子組み換えタンパク質が体内に継続的に生成され続ける可能性があるということを意味する。

もっと簡潔に言うと、すべての細胞に 農薬 Bt が配合されているトウモロコシから作られたコーンチップを食べることは、その後の私たちの人生の長い期間、私たちの腸内細菌を「生きた農薬工場」に変える可能性があるということにもなる。

参考:In Deep

身近にたくさんある、遺伝子組み換え食品

遺伝子を組み替えられた作物は、「大豆」「とうもろこし」「綿花」として目の前に現れるだけではなく、遺伝子組み換えの飼料を食べて育った家畜の肉や卵・牛乳・乳製品などの畜産品や、

マヨネーズ、チーズ、マーガリン、水飴、コーンフレーク、コーン油、ダイズ油、ナタネ油、綿実油などの食用油、しょうゆ、大豆タンパク、コーンスターチ(ソースやドレッシング、たれ、クリーム、ヨーグルト)、コーンシロップ(清涼飲料の甘味料)などに多く利用されています。

日本で、遺伝子組み換え表示義務があるもの

  • 大豆:豆腐・豆乳・納豆・味噌・大豆もやし・大豆の煮豆
  • とうもろこし:コーンスナック菓子、ポップコーン、コーン缶詰、コーンスターチなど
  • じゃがいも:ポテトスナック菓子、冷凍じゃがいもなど
  • アルファルファ:アルファルファスプラウト
  • パパイヤ:生パパイヤ、ドライパパイヤなど
  • 主な原材料の重量に占める割合が上位3番目以内で、原材料に占める重量の割合が5%以上の食品

これらは、遺伝子組み換えの原料を使っていれば、そのように表記しないといけないのですが、組み換えた遺伝子や、その遺伝子が作りだしたタンパク質が、食品の中に残らない商品(醤油や油など)や、実際には使っていても、上記ルールから漏れている商品には、表示義務がありません。

まとめ

遺伝子組み換え食品はヤバイかも、と言ってみても、日々の生活の中では、今や、いろんなものに、遺伝子を組み替えられた作物が利用されていますので、私たちは、まぁまぁ、摂取していると考えていいでしょう。

でも、「遺伝子組み換えなし」の表示を発見したら、その時だけでも、そちらを手に取ろうと思っています。

元気ごはんの素に入っている大豆は、佐賀で育った、遺伝子組み換えなしの大豆です。愛犬の毎日の健康に、少しでもお役に立てれば幸いです。

炊飯器で炊く犬のごはん 「元気ごはんの素」は、こちらから

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