愛犬の夏バテを早期回復させる食材ベスト8

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お盆が過ぎ、まだまだ残暑が厳しいというのに、元気予報の「秋雨」という言葉に、「えっ?」「はっ?」と、2度見や2度聞をしませんでしたか?私はしました。テレビの画面をじ〜っと見つめました。気象に詳しい友人にも「この雨、秋雨前線だってよ」と言って、顔色を伺って見ました。さらに、秋雨の定義も調べました。(何を疑ってるん?)

秋雨(あきさめ)とは、日本において8月後半頃から10月頃にかけて(地域によって時期に差がある)降る長[1]のこと。秋の長雨秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨ともいう。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

あんなに疑ってたくせに、「8月後半頃から10月頃にかけて」という言葉に、速納得して、そういえば、早朝の蝉の声が、一気にトーンダウンしてきたし、最低気温も25度を切ってきたし。なんだ、もう夏も終わりなのか・・・。と、納得。

そんな夏の終わり的な最近は、食欲がない、無理に食べさせるとお腹の調子が悪くなる、手足を舐める回数が多い、耳の後ろを痒がる、というご相談内容が多いです。お話を伺っていると、原因は、真面目にご病気(ドクターに診断を受け、病気を特定してもらった)でない限り、大まかに2通りに分かれるようです。夏バテか、気象病(台風などの気圧の変化で起きる色々な症状)です。

気象病は、次の機会に譲るとして、今回は、「夏バテ」について考えてみます。

  • 夏バテってどういう状態?
  • どうして夏バテになるの?
  • 食欲がない時は、どうすればいい?
  • 夏バテからの脱出方法

 

夏バテってどういう状態?

  • ごはん、い〜らない。とか、今日はここまで。などと言って、全部食べない。
  • いつもより、食べるのに時間がかかる。
  • 元気がないので、病院へ連れて行くと、元気なフリをして、異常はないですと言われる。しかし、お家に戻ると、やはり、な〜んか元気がないことこの上ない。
  • お散歩の誘いを断ってくる。あるいは、いつもの倍くらい、時間がかかる。
  • やたら寝ている気がする。

夏の終わり頃に、そんな状況が見受けられたら、う〜む、うちの子、夏バテなんかもしらんな・・・と。

どうして夏バテになるの?

  • そもそも、高温多湿の日本で、さらに酷暑の昨今、肉球だけにある汗腺と、ハッハをすること。の2つで、主に熱を放出している犬族は、辛い。もともと寒いエリアに順応するタイプの犬種や、鼻がぺちゃんこ系の犬種は、さらに辛い。
  • そんなもんで、家の中はクーラーつけっぱの25度前後。冷える。しかし、外は暑い。この温度差で、自律神経が弱ってくる。消化を抑制するのか、消化を促すのか、マジどっちやねん!となり、消化器系が、もう、やってられへんわ(なんで関西弁なのかは不明・・・)と不平を言い始める。
  • いつものように食料を入れてもらっても、消化して吸収する工程、できかねますよ。やったとしても、やっつけ仕事ですけんね(今度はどこの方言なんだ・・・)。と張り紙が出され(どこに・・・)、食欲のない愛犬が出来上がる。食欲がないので栄養も吸収できず、元気も出ない。というループです。

食欲がない時は、どうすればいい?

  • 個人的に、食欲がない時は、そのまま放っておけば、その間に、身体の中で調整がついて、恒常性が戻ってくると思っています。何しろ、生物は、新しい食べ物が体に入ってきたら、何かを補修中だろうが、〇〇中だろうが、前のごはんの消化中だろうが、それらの仕事を一旦置いといて、とにかくまずは、新たに入ってきた食べ物を、なんとかしなければならないようにできているのです。食欲がない時は、「今、補修に忙しいから、新しい食べ物、無理」看板が設置されたんだな・・と思っています。
  • とはいえ、ちょっとお腹が空いてきたけど、ごはんまではいらん。な感じの時は、どうでしょう。愛犬が、ごはんは食べないけど、おやつは要求する時です。これは、身体が、補修に必要なアイテムを、別注で注文してきているのではないでしょうか。ここで、夏バテに効果的なアイテムをチョイチョイ入れてあげれば、恒常性が戻るスピードが増し、夏バテからの脱出が、早くなると思います。
  • いわゆるオヤツだけ食べて、ごはんはいらない日があっても、いいじゃないですか。私なんか・・・いえ・・・。一生命体として身体を持って生まれてきた愛犬は、本来、自分で全ての管理ができます。何かを教え込まなくても、自分で周囲の状況を観察し、考え、選択し、判断し、ベターな行動ができるように生まれついています。存在自体パーフェクトな愛犬が、オヤツしかいらないって日は、もうね、オヤツだけでいいんですよ。

夏バテを早期回復させる食材ベスト8

夏バテ回復といえば、体の中で糖質をエネルギーに変換させる働きをするビタミンB1。これを摂取するにかぎります。ビタミンB1の含有量が多い食材で、愛犬のオヤツや、ごはんのトッピングに適していると思うものは、豚肉・うなぎ・マイタケ・しめじ・エリンギ・ほうれん草・山芋・オクラなどです。ビタミンB1は、水溶性の栄養分なので、元気になるまでは毎日補うことが大切です。米麹のお砂糖が含まれていない「甘酒」を、お水や豆乳などで割ってあげるのも、喜びますよ。

ごはんを食べてくれる子は、ごはんを炊く時に、乾燥シイタケや、切り干し大根を小さく切って混ぜると、ビタミンB1を効率良く摂取することができますので、お試しください。

まとめ

夏バテは、消化機能が低下し、元気もダウンしてしまいます。病院へ行って、診断を受け、夏バテ決定!となったら、無理に、いつものごはんや散歩などのルーティーンはせず、ゆっくり休ませてあげましょう。そして、本人が欲しがる時に、欲しがる物を食べてもらい、その中に、豚肉・うなぎ・マイタケ・しめじ・エリンギ・ほうれん草・山芋・オクラの中から、どれかを選んで一緒に食べてもらいますと、回復のお手伝いが早くできると思います。早く、いつものご機嫌さんな愛犬に戻りますように(願)

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