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はい。名古屋は完全に秋になりました。愛犬の秋冬グッズを出し、家の中も秋冬モードに。

ここからは、乾燥と折り合いをつけていかねばなりません。乾燥した皮膚は、皮膚本来のバリア機能が低下するので、細菌に感染しやすかったり、湿疹が出やすかったり、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎を持っている子は重症化しやすいですので、特に注意が必要です。

高温多湿の時期に多いと言われる「気管虚脱」ですが、秋冬になる子も多いです。豚さんの鳴き声のような苦しい呼吸も、加湿器の前に連れて行くと治ったりします。

秋冬になると、背中にフケが出やすいとか、ドライアイになりやすいとか、鼻が乾燥してきて、ハイシニアさんは、鼻垢を自力で飛ばせなくなり、鼻が詰まり、フガフガになることも。

そんな時は、皮膚や粘膜を守るのが得意な食材やハーブ、保湿のためのワセリンが大活躍します。完全にウルウルにはできませんが、被害を最小限に食い止めて、ご機嫌度をキープできればいいなと思います。

部屋の湿度を50%から60%くらいに保つ

加湿器や濡れタオルを利用し、愛犬の生活圏の湿度を50%から60%くらいに保つといいようです。湿度が70%を超えますと、今度はカビが発生して、皮膚疾患の元になりますので、湿度計などを利用して(愛犬の背丈に合わせて設置)湿度を管理するといいと思います。

皮膚を正常に保つ食材を利用する

皮膚や粘膜を正常に保つためには、ほうれん草人参・大豆製品・卵・レバー・うなぎ・豚肉・赤ピーマン・ブロッコリー・煮干し・サーモンオイルサチャインチオイルなどが有用です。この中から、愛犬の好きな食材を、毎食少しずつでもトッピングするといいと思います。

腸内環境を整える

腸内環境と皮膚の状態には、密接な関係があるといわれています。「水分」「食物繊維」「発酵食品」などを、食事から摂取して腸内環境を整えていきましょう。水分の多い手作りごはんや、食物繊維の多い野菜、味噌や納豆、チーズなどの発酵食品、善玉菌の食べ物になるきのこ類、海藻類なども一緒に摂取すると良いようです。

ハーブを利用する

皮膚に外側からケアをする時、私は「ラベンダー水」を使っています。抗菌作用、収れん作用、殺菌作用などがありますので、乾燥して皮膚が痒い時にや、静電気防止にもなります。

内側からの皮膚のケアには、「ゴツコーラ 」というハーブが気に入っています。血行を良くして、皮膚細胞の再生を促進し、治癒を早めてくれます。

ドライアイや目の充血には、イチョウやアイブライト などが入っている「EYEに愛」を利用していました。うちの愛犬が17歳を過ぎた頃からは、チューブからニュルっと出るゲル状の目薬(目に入るとすぐに液体に変わる不思議なものでした)を病院で処方してもらい、ドライアイがひどい時だけ、その目薬を入れる感じで、ハーブと併用していました。

特に、パグ・シーズー・フレンチブルドッグは、乾燥した空気が目に影響を及ぼしやすいので、注意が必要ですね。

気管虚脱や咳、くしゃみなどが出やすい子には、「マーシュマロー」というハーブがオススメです。少しごはんに混ぜてあげると、ずいぶん違いますよ。ご希望の方には、「元気ごはんの素」にあらかじめお入れしていますので、お気軽にお申し付けください。

ワセリンを薄く塗る

肉球の単なるひび割れには、私は何も塗りませんが、愛犬が17歳の頃、後ろ足がハの字に開いて、上手に歩けなくなっているにも関わらず、徘徊や、絶対に今まで通りのトイレ場所まで行くんや!という行動のため、めちゃんこ無理して歩きすぎ、

滑り止め付きの靴下の中で、肉球の間から出血していたことがありました。その時は、ワセリンを薄く塗っていました。ワセリンには、乾燥をきっかけとする皮膚の問題や、切り傷からの出血を一時的に止める力もあります。

また、鼻垢が詰まって息ができなくなるほどの、鼻の深刻な乾燥には、鼻の周りに薄くワセリンを塗ってあげると、随分といい感じになっていました。

まとめ

乾燥した秋冬の空気で、皮膚や目、気管などに問題が発生しやすい愛犬は、湿度を十分に管理し、皮膚を正常に保つ食材を取り入れた水分の多い食事を提供することや、腸内環境を整えることによって、身体の内外から乾燥対策を行いましょう。経験上、ハーブやワセリンなども利用すると、案外、即効性があります。

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