愛犬の胃腸の不調(低気圧)

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低気圧がやってくると、人間もそうですが、犬も胃腸の不調に悩む子が多くなるようです。

  • 黄色い液体を吐く
  • お散歩に行きたがらない
  • 食欲が全くないわけでもないが、いつものようには食べない

というご相談の内容に合わせ、今年は、「震える」というご相談もございました。

病院へ行かれた後のお話によりますと、震えるというお子も「胃腸炎」の診断を受けたとのこと。胃腸炎がいいわけではないのですが、他の大きなご病気でなくて、ひと安心されたことと思います。

今回は、梅雨時や秋雨前線の胃腸の不調について考えたいと思います。

低気圧と胃酸の分泌

私たちや愛犬の体は、気圧の影響を受けて、自律神経のバランスが変化します。気圧が高い時には交感神経が優位に、気圧の低い時には副交感神経が優位に働きます。

そして胃酸は、交感神経と副交感神経の働きによって制御されています。交感神経が優位に働くと、食物を消化・殺菌するために分泌される胃酸や、胃粘膜を保護する胃粘液の分泌は減少し、副交感神経が優位に働くと、それらの分泌は増加します。

低気圧が発生しますと、気圧が低い時に優位になる副交感神経が働き、「胃酸」の分泌が盛んになります。

通常、食事の消化に必要な時の胃酸の分泌は、胃粘液の分泌量とバランスが保てるような分量が出てくるので、食事の度に胃粘膜がやられることはないのですが、長引く低気圧によって胃酸が過剰分泌を続けると、胃粘液が胃粘膜を守り切れなくなって、胃が傷んでしまうようなのです。

過剰に出てきた胃酸は、胃壁を刺激して吐き気を催すことがあり、特に早朝などに、黄色い液体を吐く犬が少なくないようです。震えていたお子は、疝痛だったのかもしれないと想像しています。

東洋医学の湿邪

一方、東洋医学では、低気圧時の体のトラブルは、体の中に余分な水分がある状態「湿邪」が引き起こすと言われています。

水分代謝や消化吸収がうまく行かず、関節や筋肉が痛む、手足のむくみ、古傷の痛み、めまい、胃の不快感、消化不良、下痢などの症状も出やすくなるようです。

確かにこの時期、「EYEに愛」結石退散」「あんよ、がんばれっ」「ウンチがゆるい日」「お咳、つらいよね」が、特に多く働きに行くのでございますが、どれも、水分の代謝が滞っている時に出る症状に対応するものばかりでございます。

水分の代謝をよくする食材

低気圧時の胃腸の不調は、地球と自然と体が響き合っている、とても自然なリズムの結果であると思っています。

地球がちゃんと準備してくれているとおり、梅雨時や秋雨前線の頃の旬の食材は、水分の代謝をよくしてくれるものが多いですので、天気予報で前線が近づいてきたら、旬の食材をトッピングするなどして、少しでもケアができればなと思います。

スイカ・ごぼう・ゴーヤ・トウガン・小豆・ハトムギ・きゅうり・大根・アボカド・バナナなどを、ごはんのトッピングやおやつさんに用いたり、

ハーブでは、ダンデライオン・コーンシルク・シェパーズパース・ホーソン ・ホップ・パセリの根などが、穏やかな利尿のお役に立ちます。

嘔吐の準備

我が家の愛犬も、季節の変わり目などには、ちゃんと嘔吐します。

嘔吐開始の雰囲気を察知すると、多分、私の日常の行動の中で一番素早く動き、オシッコシートを愛犬の顔の下に敷いて、片手にはティッシュ。いつでもOK!の体制を作ります。その2〜3秒後くらいに始まります。

何度も嘔吐する時も、オシッコシートをずらすだけでOK。吐き終わったら、ティッシュで口周りを拭き、オシッコシートを丸めれば、ゴミも1個で楽ちんです。匂いもオシッコシートの消臭成分で、ある程度封じ込められますしね。

この嘔吐セット(って言うほどのものじゃないけど)は、愛犬が嘔吐する数カ所に、1年中置いてあります。嘔吐した後の床や絨毯、家具などを拭く作業がなくなりますし、何より私が大騒ぎしなくても良いので、愛犬も、なんか凄い事をやらかしたんだろうか・・・?って感じることもなく、通常モードに戻りやすいと感じています。

低気圧による色々の体調変化は「低気圧がやってきた時、愛犬の体調が変化しやすい理由」

にも書いておりますので、低気圧にやられらすいお子とお暮らしの方は、覗いて見てください。

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