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気管虚脱の原因は、激しい呼吸、首輪での圧迫、肥満、老化、遺伝、空気の乾燥、ストレス、アレルギーなど、様々に考えられていますが、明確な原因はまだわからないようです。

 

でも、結果として、楕円の筒のような形をしている気管が扁平に潰れて呼吸が困難になり、「ガーガー」「ゼーゼー」「ブーブー」のような、息が吸えない苦しそうな音を出します。さすったりしてしばらくすると、落ち着きますよね・・・。

 

気管は大雑把に言うと、丈夫な「軟骨」と、伸縮性のある「膜性壁」で守られています。「膜性壁」は、交感神経や副交感神経の働きで、伸びたり縮んだりします。この伸縮する「膜性壁」は、興奮すると交感神経が働き、酸素をより多く取り入れるために、気管を大きく広げます。逆に、寝る時や、春秋の季節の良い時などは、副交感神経が働き、気管を縮めて、ゆっくりとお休みモードに入ります。

 

ところが、何らかの原因で、軟骨の強度が低下したり、膜性壁に必要以上の緩みができたりすると、気管全体が筒状の形を保てなくなって、扁平に潰れてしまいます。我が家のシーズーも、たまになりますが、チワワ、トイプードル、ポメラニアン、マルチーズヨークシャー・テリアなどがなりやすいと言われています。

 

高温多湿のニッポンの夏は、犬の呼吸が荒くなりやすく、気管に負担がかかるので、一般的に夏場に症状が出やすいようですが、我が家のシーズーは、秋や冬の乾燥した外気に触れるとなる時もあります。予防法は確立されていないのですが、肥満していたら周りの脂肪が気管を圧迫してくるので、ちょっとダイエットしてみるとか、暑い時期のお外でのはしゃぎすぎに注意したり、室温や湿度のコントロールを徹底したり、エアコンのカビや埃のクリーニング、愛犬のそばで喫煙をしないなどと共に、粘膜の保護が得意なハーブ(マーシュマロウやヤロウなど)も使ってみると回数が減ると思います。

 

 

▼・ェ・▼ お咳つらいよね

 

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