虫を殺す成分の薬剤が使えない愛犬の虫対策

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一般的な、虫を殺す成分が入った虫除けや、皮膚につける薬剤、飲み薬を、いろいろな理由で使えないワンちゃんが、案外多くいらっしゃいます。肝機能に障害がある、ひどいアレルギーを発症する、ショックを起こす、老齢である、使うとなぜか泌尿器に問題が発生する、つけようとすると本気で嫌がる・・など。

そんなお子達の身体に虫が寄り付かないようにする方法を、かれこれ20年前から実践しています。虫の生態を理解し、自然の力を少し借りるだけですが、効果大ですので、ご紹介させていただきます。(大げさな事は、何もないんですが・・・)

  1. 虫の生態を理解して、掃除をする
  2. 愛犬の血を、虫が好まない味にする
  3. 虫が寄り付かないハーブに頼る
  4. 虫を見つけた時の対処法

毎年、5月初旬から11月初旬まで、1〜4を実践することで、数匹の虫と出会うだけで済みます。経験上、全く0匹ってことはないのですが、毎日散歩に出かけ、草むらに入る子でも、虫シーズンの間に、10匹以上の虫に出会うことは、まずないようです。

虫の生態を理解して、掃除をする

5月初旬の行事は、家の中で越冬したかもしれないノミの卵やサナギを掃除しちゃうこと。ノミの卵は、ツルツルしているので、犬の体表に留まることができません。なので、生まれたらすぐに落ちてしまいます。

下に落ちたノミの卵は、温度27℃、湿度50%以上あれば1日から6日で孵化します。去年の秋、ノミの卵として生まれ、そのまま温度や湿度が下がり、卵のまま孵化できなかった子が、越冬している可能性があります。

また、ノミのサナギは、温度24~32℃、湿度78~80%の条件が揃うと、繭から出てきて成虫として活動しますが、その条件が揃うまで、1年でも待つそうです。サナギも、じっと越冬している可能性大です。

年末の大掃除で一掃している事を願いますが、念には念を。ノミたちの大好きな梅雨シーズンに入る前に、家で越冬しているやもしれないノミたちを掃除しちゃいましょう。

越冬しやすい場所は、日中に陽が当たらない場所・布張りの家具・畳やカーペット・家具の下です。この場所には、餌となる埃や髪の毛も集まりやすいので、掃除機・コロコロ・水拭きでしっかり掃除してください。

集まった掃除機のゴミは、すぐに捨てる事。また、コロコロは、まだ若干使えそう・・・と思っても、必ず剥がして端同士をくっつけて捨ててください。水拭きは、ノミが嫌うミントオイル、ラベンダーオイル、ヒノキオイルなどのうちどれかを数滴垂らした水で行うとベターです。(猫ちゃんがいるお家はオイルなしで)

愛犬の血を、虫が好まない味にする

ビタミンB1は、犬の血の匂いを変化させることから、犬にノミが寄りつかなくなると言われています。ビタミンB1の含有量が多い食べ物の中で、オススメなのは、玄米・舞茸・パセリ・豆腐・枝豆・アスパラ・向日葵の種・ゴマ・豚肉です。

ビタミンB1は、身体に貯めることが出来ないので、必要以上に摂取すると、尿などから体外へ排出されます。ですから、この時期は毎日、上記のどれかを食べることが望ましいです。ちなみに、ガーリックを一緒に摂取すると、ビタミンB1の吸収率が上がります。

犬のガーリックの適量は、週に3〜4日、450gの食事に対して、小さじ1/8程度のガーリック粉末が奨励されています。「犬のごはんにガーリックを入れる場合の適量」を ご参照下さい。

虫が寄り付かないハーブに頼る

ノミが嫌いなハーブは、いろいろありますが、試してみた結果、ラベンダー、ミント、月桃、ヒノキがお勧めです。ミントは、お庭があるご家庭では、グランドカバーとして植えておられる方も多いようです。

これらをメッシュ袋などに入れ、日中に陽が当たらない場所・布張りの家具・畳やカーペット・家具の下、愛犬の寝床などに置いておくと、ノミ除けになります。

また、お散歩やお庭に出る前、戻った後は、ラベンダーやヒノキのスプレーをつけてあげると予防になりますよ。

虫を見つけた時の対処法

万が一、愛犬にノミが飛びついたら、ノミは10分以内に血を吸い始め、20分から25分間、吸い続けます。メスの場合は、吸い終わってから36時間~48時間以内に産卵します。

お散歩や外出後の虫チェックは、大切な水際対策。ここで発見した時は、まだ産卵していないと思われます。愛犬の身体の上で潰したりしないで、粘着テープでノミをくっつけて、そのままサンドして捨てましょう。

くつろいでいる時に、愛犬の腰や、後頭部、耳の後ろなどに、黒い粒を発見したら、一つ取って、濡れたティッシュの上に置いてみましょう、単なる皮脂や砂だったら、ティッシュは赤くなりませんが、ノミの糞なら、ティッシュが赤くなってきます。

ノミの糞を発見したら、水際作戦は突破されたと認識しましょう。でも慌てる必要はありません。「ナイト作戦」があります。ノミは、光に集まる性質があるので、夜に光を発するものでノミをお引き寄せ、やっつけることができます。

洗面器やボールなどに、お水とお酒を1:1の割合で入れ、そこに食器用洗剤を数滴入れて、罠液を作ります。夜、電気を消して、その罠液を、床に置き(愛犬が飲まないように注意が必要です)、スタンドなどの蛍光灯で照らしておきます。ノミはスタンドの光に集まろうとジャンプした後、罠液にハマり、沈むという作戦です。

市販のノミ誘き寄せグッズもありますので、手作りめんど〜な方は、探してみて下さい。

まとめ

虫を殺す成分が入った虫除けや、皮膚につける薬剤、飲み薬を使わないで、愛犬の虫対策をしようとすると、結構、手間がかかります。毎日の丁寧な掃除→水際対策→突破された時の落胆と「うちの愛犬に何してくれんねん!」的怒りを乗り越え、次の作戦を練って実行する冷静さと冷徹さを求められ→ノミ大繁殖の妄想と戦いつつも、このルーティーンを半年間続けるしつこさが必要です。

しかし、薬剤を使うと問題が発生するようなお子たちには、このやり方が有効だと思っています。(ノミ大繁殖は、単なる妄想に過ぎないことが、年々理解できるようになってきます)

特に健康状態に問題がない場合は、かかりつけの獣医さんから処方された薬剤を使う方が、めんどくさくないと思います。その際は、薬剤に対する肝細胞の抵抗力を強化してくれるハーブを同時に摂取されると、安心かと思います。

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