愛犬とチョコレート中毒

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毎年2月になると、ヴァレンタインで頂いたチョコレートを、誤って愛犬が食べてしまった!という、半泣きのお電話が数件、かかってきます。

お伺いすると、チョコを食べた後の紙が散乱。愛犬はウマウマ顔で元気なんだけど、このままでいいのか心配・・。というケースがほとんどです。(容態がひどい場合は、きっと、うちへ電話じゃなくて、速攻、病院へGO!されているのだと思いますが・・・)

病院へ行った方がいいのか、このまま様子見でいいのか、というソワソワした心配ですよね。わかります。本当に、よくわかります。うちも、過去に「ココア」でやらかしましたから・・。

実際、どれくらいチョコレートを食べたら、愛犬が中毒になるのか、中毒になったらどうなるのか、一般的な量と状態を(個体差はあると思いますのが)知っておきましょう。

チョコレートの過剰摂取量

犬(猫や鳥などの他の動物も)は、チョコレートのカカオに含まれているテオブロミンやカフェインを、人間ほど速く代謝できません。ですから、過剰に摂取すると、体の中に、溜まりに溜まってしまい、中毒を起こしてしまうのです。

どれくらいの量を過剰摂取と考えるかというと、体重1kgの犬換算で、

  • ホワイトチョコ→約500gで嘔吐や下痢、約2500gで致死量
  • ミルクチョコ→約8gで嘔吐や下痢、約40gで致死量
  • ブラックチョコ→約4gで嘔吐や下痢、約20gで致死量

という結果が出ています。カカオに含まれているテオブロミンやカフェインが中毒を引き起こすので、高カカオチョコは、ほんのちょっとでもヤバイですよね。

板チョコ1枚が、50gなので、5kgの子ですと、

  • ホワイトチョコ→板チョコ10枚で嘔吐や下痢、55枚で致死量
  • ミルクチョコ→板チョコ1/6枚で嘔吐や下痢、1枚弱で致死量
  • ブラックチョコ→板チョコ1/10枚で嘔吐や下痢、半枚弱で致死量

という計算になります。(ホワイトチョコ、万歳か!)

チョコレート中毒の症状と発症時間

チョコレート中毒の症状は、嘔吐、脱水症状、消化不良、下痢、過度な興奮、震え、不整脈、心拍数の増加、痙攣、急性腎不全などがあるようです。

犬が、1度摂取したテオブロミンを分解して排泄する能力(代謝)は17.5時間で50%と言われています。これらの中毒症状は、チョコレートを食べた後、1時間くらいから出始め、致死量を食べてしまった場合は、6~24時間以内に死亡する場合もあるようです。つまり、摂取してから約24時間が非常に危険ということです。

食べた時間がわかる時の対応

  1. 何時頃に食べたのか、メモをします。(事実を書き留めることで、少しは冷静になれます)
  2. 食べたチョコレートの紙を集めて保存。(摂取したカカオの量を調べる材料になります)
  3. 1と2を持って、病院へ行く。
  4. 病院へ行き、ドクターが「吐かせた方がいい」と判断されましたら、吐かせる処置をされます。上手に吐けない子は、麻酔をして胃洗浄をしたり、チョコレートが溶けて吸収されていかないように、吸着剤を投与されることもあります。

食べた時間がわからない時の対応

  1. 愛犬から離れた時刻と、事件が発覚した時刻を、メモします。
  2. 食べたチョコレートの紙を集めて保存。
  3. 1と2を持って、病院へ行く。
  4. 食べてから、だいぶん時間が経過したような場合は、血液検査や、点滴、胃腸薬の治療となることが多いようです。

まとめ

万が一、愛犬がチョコレートを食べた!と気がついたら、最初に大きく深呼吸をし、まずは自分の脳に新鮮な酸素を届けましょう。少しでも冷静に行動するためです。そして、現在の愛犬の状態を写真や動画に撮り、現物(チョコの空き箱や紙)の保存をし、食べたであろう時間をメモし、それらを持って、愛犬と病院へ向かいましょう。

愛犬が元気でキョトンとしていても、ママやパパの心の中は、ドッキドキです。ドクターに、「これくらいの量で、今、こんな状態なら、大丈夫ですよ」という言葉をかけてもらいに行くために、病院に向かっているんだ。ぐらいに思いながら、行ってください。

番外

今から14年前、当時1歳だった恋(シーズー 女子)が、調整ココアの粉末(本物のココアパウダーじゃなくて、調整ココアの粉末で、よかったわ〜)を襲撃したことがありました。

普段暮らしている家じゃなく、連れて行った実家のキッチンで。椅子に飛び乗り、テーブルを超え、その先のカウンターへジャンプして、ココアの袋を床に落とし、ジッパーを開き、袋の中に入り込み、全身と、そこいらじゅうを茶色の粉末だらけにして、至福の時を味わっている犬・・・。

その調整ココア粉末の成分を調べたら、テオブロミンは0、カフェインも0。恋の状態も特に異常は見られたなかったので、当時、病院へは行きませんでした。それでも1ヶ月近く、恋の口臭はココアの匂いがしていました。体から調整ココア粉末の成分が抜けるまで1ヶ月近くかかったのですね。

普段暮らしている家では起こりえないことでも、他所のお宅や施設へ行った時、自宅にお客様が来られた時の持ち物などに、思いがけない事が潜んでいます。特にヴァレンタインシーズンは気を付けましょう。お鞄やコートのポケットにチョコ、入っていませんか?

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