愛犬の蚊除け対策に、どのハーブを選べばいいか、迷いませんか?
愛犬の蚊除け対策に、ハーブを使った商品は沢山ありますが、一体、どのハーブを選んだら良いのか、迷いませんか?成分などを、きちんと比較して買ったのに、使ってみると、なんか、違う気がする・・・まだ残ってるけど、他のにしてみよっと。の繰り返しで、翌年も同じスタートという、蚊除けジプシー。
実は、どの蚊除けハーブ商品でも、蚊を避けるという機能には、そんなに大差がないと思われます。しかし、お住いの地域、愛犬のお散歩の仕方、愛犬の年齢や健康状態、一緒にお散歩をする方の嗜好などによって、力を発揮しやすいハーブの種類や、有効な使い方が、若干異なることに気がつきました。
蚊除けのハーブは、色々混ぜました系ではなく、これ1種です系でいい
ハーブの精油が数種類混ぜてあるものは、蚊除け担当、香り担当、殺菌担当、清涼感担当など、それぞれの役割をする精油でチームが組んであります。当然、イネ科(シトロネラ、レモングラスなど)、シソ科(ペパーミント、タイム、レモンバーム、ラベンダーなど)、フトモモ科(ユーカリなど)など、科が混在しています。
イネ科の植物にアレルギーがある場合、「シトロネラやレモングラス」が入っていると、症状が出やすいです。また、高血圧の子に不向きな精油(ローズマリー、ユーカリ、スペアミントなど)や、敏感肌に不向きな精油(ゼラニウム、レモングラス、ペパーミント、タイムなど)のように、体調によっては、使わない方がいい精油もあります。
このような理由から、蚊除けという目的だけに使うのであれば、「シトロネラだけで作りました」「ラベンダーだけで作りました」「月桃です」「ニームです」「ヒバです」など、それ1種類で作ってある蚊除けハーブが、シンプルで、リーズナブルで、安心なのかなと思います。(私自身がイネ科アレルギーで、シトロネラにはやられちゃうので)
蚊によって、住む場所、活動時間、血を吸う対象が違う
日本には、大体15種類くらいの蚊がいると言われていますが、蚊によって、好きな対象が違うようで、犬と人の血が両方好きという嗜好の蚊は、ヒトスジシマカとトウゴウヤブカの2種類だそうです。これらは、昼間から薄暮にかけて活動が活発になり、水たまり、狭い湿地、排水溝などのように、水深が浅くて、狭くて、 一時的に水があるという場所で待ち伏せています。
ちなみに、人や犬より、鳥、シカ、牛、豚、ネズミ、小型の哺乳類などが好きな種類もいて、それらは、夜間に、水田や沼や湖などの大きな水辺で、ターゲットを探索しながら飛んでいるらしいです。それから、東北以北、本州、本州南西以南、沖縄と、種類別に住み分けてもいるそうです。(全国区のもいます)蚊も、色々考えて生活しているんですね。
参考資料:蚊の生態と衛生害虫としての蚊の存在(佐伯 英治)
体調や年齢、お散歩エリアでハーブを選ぶ
- レモングラスは、人間の体臭を分散させるので、お散歩中、汗をかきやすい人には、蚊除け対策として有効です。また、消化器系が弱くなっている子や、下痢をしがちな子、腎機能の低下などで貧血になりやすい子にも適しています。シニアさんにも向いているのではないかと考えます。
- レモンバームは、湿気の高いエリアで使うと、より力を発揮します。また、お散歩中、不安がったり、緊張するタイプの子や、普段も消化器系に心配がある子に向いています。ただ、蜂が寄ってきやすいハーブなので、お散歩中、蜂を見かける場所では、避けた方がいいかもしれません。
- シトロネラは、蚊除けの他にも、頭痛や筋肉痛、肩こりにも使いますので、そんな体調の日は、いいかもしれません。ただ、イネ科にアレルギーがある場合は、要注意です。
- ラベンダーは、皮膚が弱い子や、すでに炎症を起こしている子にも有効です。また、気道や肺の不調、関節の痛みや、痙攣、不安や緊張、ノミに刺されてしまった後などにも良いです。
- 月桃は、脳を刺激するので、高齢の子にも、いいかもしれません。蚊除け効果と、抗菌作用があり、禁忌がないので、安心して使えます。
まとめ
愛犬の蚊除け対策には、人や犬にアレルギーのない、健康状態を鑑みたシンプルな蚊除けが望ましく、お散歩をする時は、午前中の早い時間に、水たまりや湿地、排水溝の近くは、なるべく避けるというのがベストです。
それでも、犬が蚊の生息エリアで立ち止まったら、その間、犬にはあまりかからないようにして、犬の周囲にシュッシュしてあげるといいです。無理に犬を引っ張ったり、先を急がせたりしますと、犬にとって大きなストレスになりますので、草むらや水たまりなど、犬の周囲にシュッシュをして、犬を守りましょう。
蚊は、最初は湧き上がってきますが、シュッシュで一旦怯み、解散します。しばらくすると、また集まってきますので、その時に、まだ犬が立ち止まっていたら、また周囲にシュッシュをしてあげてください。お散歩は、犬主導で、犬の意見をリスペクトし、人が選択した事に変更してほしい時は、誠意を持って交渉する。という姿勢を保ち、犬にとっても、人にとっても、安全で、快適で、ハッピーな時間でありますように。
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