犬のごはんにガーリックを入れる場合の適量

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愛犬の手作りごはんに、ガーリックを使ってはいけないと思い込んでおられる人が、案外多いようなので、うんにゃ、そぉでもないよ。というお話をします。

鳥、鹿、熊などは、越冬や渡りなどで疲れた時、
野生に生えているガーリックの仲間を、
ほんの少しだけ食べて、元気を取り戻します。

そんな彼らと共に生きてきた我らのご先祖も、
5000年以上前から、
ガーリックを薬として扱ってきましたし、

動物が、ガーリックを食べるにあたり、
どのくらいの量を、どんな形状で、どれくらいの頻度で、
どうやって与えれば、どう良くなるか、
注意すべき事、してはいけない事などが、しっかり伝えられてきました。

現在も、ガーリックと動物についての、様々な研究が行われています。

では、

なぜ、ガーリックを犬にあげてはいけないと言う人がいるのか

ガーリックには、
現在わかっているだけでも、数十種類の栄養素と、
100種類以上の硫黄成分が含まれていると言われています。

その中の、2つの成分が、
赤血球の細胞壁を保護する役割を持つ「酵素」を減らす働きをするので、
ガーリックを「過剰に」摂取すると、
ハインツ小体性貧血を引き起こす可能性がある。だから食べてはいけない。
ということのようです。

昔の犬のように、調子が悪い時は、
ちょっとそこまで薬草を食べに出かけ、
丁度いい量を食べて、戻ってくる
というような生活は、今はできません。

家庭で人間から与えられる食事が全てです。
(お散歩で、道草を食べる犬もいますけどね)
そして、人間は、「適量」を、
ずっと「適量」のまま守り続けることが苦手な生き物です。

例えば、香辛料、甘いもの、体にいいと聞いたもの、流行りの食べ物など、
だんだんと「最初よりも多く」食べるようになりませんか?

ガーリックも、体に良いと言われたら、
知らない間に、「過剰に」食べさせられる可能性は、絶対に無いとは言えない
と思った賢明な誰かが、

「適量」や「注意」を示すことなく、
ガーリックを、犬猫が食べてはいけないものシリーズの中に、
「取り急ぎ」あるいは「とりあえず」あるいは「いっしょくたに」
入れたのではないかと、想像します。

ガーリックを犬に与える場合の、適切な量

動物へのガーリックの適量は、
450gの食事に対して、
小さじ8分の1のガーリック粉末を
週3〜4日、1日1回、
がベストです。

例えば、5kgの犬が、
1日に50gのご飯を2回食べるとして計算しますと、
小さじ72分の1のガーリック粉末を
週3〜4日、1日1回、ふりかける。となりますが、
これでは、全く現実的ではありません。

そんな軽量スプーン、あったら持ってこいや〜っ!
てか、例えあっても、洗ったりしてるうちに、うっかり流すか、
引き出しの中で、1週間以内に、なくす自信あり・・。

そこで、

5kgの犬の、約1ヶ月分のごはんをまとめて作る時に、
あらかじめ、小さじ4分の1弱のガーリック粉末を入れておき、
それを普通に食べる。と、
計算上、適量になるのであります。

はっはっは。これならできそう。

犬猫にガーリックを与える時に、注意すべき事

次に、ガーリックを扱う時の注意点です。

  • 子犬は、生後8週間くらいまでは、自分で新しい赤血球を作ることができません。
    なので、生まれたての子犬には、ガーリックは与えないで下さい。
  • 与えようとしても嫌がる場合は、
    赤血球の細胞壁を保護する酵素が、もともと少ないタイプの子なのかもしれないので、
    無理に食べさせない方がいいです。
  • 生のガーリックの絞り汁が、粘膜や皮膚に付くと、赤くなって炎症を起こすことがあります。
    また、加熱処理したものは、薬効も栄養素も、ほぼ無くなってしまいます。
    適切な工程で作られた粉末を使うのがオススメです。

ガーリックのチカラ

量や方法を守って与えれば、
ガーリックは、
愛犬の肝臓、血液、心臓血管系、免疫系に、素晴らしい力を与えてくれます。

バクテリア、ウイルス、真菌類、寄生虫、感染症にも力を発揮しますし、
ガン細胞や病原菌などを探して破壊する「ナチュラルキラー細胞」を活性化させるという結果も出ています。

ナチュラルキラー細胞は、自然免疫の主要因子として働く細胞傷害性リンパ球の1種であり、特に腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要である。細胞を殺すのにT細胞とは異なり事前に感作させておく必要がないということから、生まれつき(natural)の細胞傷害性細胞(killer cell)という意味で名付けられた。形態的特徴から大形顆粒リンパ球と呼ばれることもある。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 

まとめ

ガーリックは、注意事項を守り、適した形状で、適量を使えば、犬の元気度を上げてくれる、植物の一つです。

パリフィ舎では「元気ごはんの素」の皮膚タイプに、
予め、オーガニックのガーリックパウダーを適量入れておりますが、
他のタイプをご選択の場合でも、「ガーリック追加」とお書き添えいただきましたら、
適量を入れてお届けしています。

また、ごはんにふりかけて食べる虫除け「虫を無視」にも、
ガーリックパウダー入りの元気ごはんの素と一緒に食べても大丈夫な量で、ガーリックパウダーが入っております。

愛犬の食事で、お悩み事がございましたら、お気軽にご相談下さい。

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